ファンドを磨き続ける


こんにちは。コモンズ投信伊井です。

令和で初めてのお正月に出された今年の経済見通しや株価見通しはとても明るい印象でしたが、直ぐに米国とイランとの対立の激化、そして、新型肺炎コロナウィルスの拡大懸念で株式市場はいきなり景色を変えてしまいました。

新型肺炎の拡大懸念の高まった今週は、1/30に日経平均株価で23,000円の大台を割り込みました。

先週末比で、日経平均株価で3.5%、TOPIX(東証一部株価指数)3.2%、東証マザーズ指数は6.6%の下落となりました。

株価だけをみていると不安にもなりますが、私たちは株価ではなく企業に投資をするスタンスなので、少し見方も違いますし、行動も違います。

私たちは、投資信託という金融商品を毎日磨き続けています。

それは、投資先を訪問し、電話でコンタクトをとり、対話を継続することによって、投資先の状況を常にアップデイトしていくこと。


また、株価の大きな変動に対しては、一部売却や買い増しなどによってファンドの資産を守り殖やす作業を丹念に行っています。

例えば、今回の新型肺炎ウィルスが発生すると、直ぐにその影響を確認する作業を始めます。
こうした突発的なアクシデントが起こると、その企業の対応力も改めて認識できます。

コモンズ30ファンドの投資先企業であるエーザイからは、「現地での対応活動を支援するため、当社の中国子会社を通じて、非営利団体である武漢市慈善総会に100万元(日本円で約1600万円)の義援金を寄付することを決定し、現地の医療機関に対して、医薬品の提供を行う。」との返答がありました。

また、同じくコモンズ30ファンドの投資先企業で、中国での生産の比率の高いマキタでは、「日頃から多めに在庫を積んでいるので、それほど影響が出ることはない。」との回答がありました。

託されている資産の預け先ともいえる投資先企業との対話を欠かしませんし、しっかり、日々、メンテナンスをしています。

今朝も昨今注目度の高いセブン&アイHDに担当アナリストの上野と訪問し、長期的な視点での対話をしてきました。

コンビニエンス業界は、いまや国民のインフラともいえますが、時代とともに課題も変わってきました。

今日は、デジタル戦略や社員、パート、アルバイトの人材に絞っての話をしましたが、「店舗オーナーとのコミュニケーションを拡充し、加えて人材の研修に力を入れてきたことで、アルバイトの離職率が大幅に低下し、満足度が高まってきて手ごたえを感じている」とのお話しも伺うことができました。

株式市場は、まだまだ新型肺炎の行方に神経質な展開が続くと思いますが、私たちは、日々、丁寧な調査と対話を続け、ファンドを磨き続けています。

それがアクティブファンドの存在意義でもあります。

どうぞ、引き続き、コモンズ30ファンドとザ・2020ビジョン、2つのファンドにご期待ください。