「5つの軸」-コモンズ30ファンド 7周年イベント報告
こんにちは、福本です。今日はちょっと真面目な話を。笑
「コモンズ30ファンド」の特徴である5つの軸、をご存知でしょうか?
コモンズ30ファンドは「30年、30社、対話」をキーワードに、持続的に価値を高められると判断した企業に投資をする長期投資ファンドです。
長期的な観点で投資をしますので、目先の業績の好不調よりも、10年、20年、30年と、企業として世の中で必要とされ、価値を高め続けられるかどうかを重視しています。
そのため、投資先を選定する上で大事にしている「軸」(視点)を「5つの軸」として定めています。
具体的には、業績などの定量的な「見える価値」と、企業のブランド価値や理念など定性的な「見えない価値」に分けられます。
「見える価値」
1.収益力-営業利益率、ROEなどの財務的価値に優れ、長期的な成長または安定が見込まれ る。配当などの資本政策が明確である。
「見えない価値」
2.競争力-競争力の源泉を理解し、その強さを支えるビジネスモデルを磨き続けている。技術やサービスの開発、市場の開拓にも積極的に取り組んでいる。
3.経営力-経営トップが長期的な企業価値向上に対する意識が高く、それを支える持続的な経営体制の高度化に取り組み、社外取締役、株主など外部からの知見も経営に反映している。
4.対話力-顧客、社員、取引先、株主、社会などステークホルダーとの対話姿勢を重視している。対話を通じた持続的な価値創造に取り組んでいる。
5.企業文化-明確に定義された企業理念・価値観を組織内に共有し、浸透させることで具体的な行動に結び付けている。企業文化が、組織横断的な横串となり組織力を高めている。
この5つの軸に沿って、持続的に価値創造が可能な企業なのかどうかを判断していきます。
こうした投資の考え方やプロセスを改めて受益者やファンドの購入を検討頂いている方にお伝えしたいと、先日開催した「コモンズ30ファンド 7周年イベント」の運用報告の中で、昨年の新規組入れ銘柄「デンソー」の例を使って投資委員会の風景を再現する形で、ご説明させていただきました。
それぞれの軸について、デンソーをどのように見ているのか、ということを投資委員会メンバーが一人ずつ説明させていただき、さらにそこから議論を深めるなどしていきました。
運用部メンバーが発言する機会も多く、さながら投資委員会?!を再現(は言い過ぎですね><)することができました。
また、ご覧いただいたお客様からの感想としては、
「軸を通して、企業をどう見たらよいのか、何が大事なのかを知るきっかけとなり、わかりやすかったです」
「どのような観点により投資先を選定するかという点について理解できました」
「対話力や企業文化も軸にされている事でコモンズさんへの信頼感が増しました」
「知っているつもりでも、改めて説明されて納得できました」
など、上々の^^反応でした。
一方、こういった感想も。
「5つの軸については良いと思うが、この軸と長期投資の関係性がわかればもっと良かったと思います。良い点だけでなく、どのような課題があるのかも説明して欲しかった」
など鋭いご指摘も。非常に貴重なご意見です。
また、コモンズの特色である「対話」についてより理解が深まった、という感想もたくさん頂戴しました。
それは、昨年、コモンズ30ファンドの投資先企業である旭化成で、杭データ改ざんの問題があり、こうした問題が起きた企業に対しては特に「対話」ということを通じて時間をかけて投資判断をさせていただくということをお話できたので、こうした感想につながったのでは、と思っています。
初めての試みではありましたが、参加者の多くがよりコモンズの投資の軸を理解いただく良い機会になったのではと思っています。
ファンドのことというのは、私たちからすると、「わかってくれているだろう」とついつい思い込みがちです。
でも、定期的にこうした機会を設け、ファンドのコンセプトを具体的にお話できるような場をもっと作っていけたらと思いました。
最後に、このイベントについて、「”いい投資”探検日誌from新所沢」のブロガーさんの記事を紹介させてください。このときの様子をとてもよく再現してくださっています。
もっとこんな話が聞きたい!というご要望もお待ちしています!!!