1万円の使い方

こんにちは。
マーケティング部馬越です。

この週末は、都立府中東高等学校での課外授業のお手伝いに伺いました。
コモンズ投信では年に一度、都立高校の先生方による金融教育の勉強会が開催されています。
その勉強会に参加した先生が、近隣の中学生向けに公開授業を企画されたのです。
テーマは「お金のこと」。

「さ、もし今1万円をもらったとしたら。。。あなたはどのように使いますか?」と先生。

生徒さんたちは、『使う』『ためる』『寄付する』『投資する』の言葉の横に自分なりに振り分けた金額を書き入れていきました。

4つのお金の使い方を教えてくれる貯金箱のぴぎーちゃんには、コモンズ投信のこどもトラストセミナー「かきくけコモンズ」でもよく登場してもらっています。

さて、中学生のみなさんは、どのように1万円をふりわけたでしょうか?

『使う』『ためる』に金額を入れることには、みんなあまり迷いがないようなのですが、『寄付する』『投資する』には、なかなか考えを巡らすのが難しいようです。

この2つを0円とした生徒さんは、正直にこう理由を語ってくれました。

「将来自分が何か困ったり、必要になった時のためにお金はとっておきたいんです」。

なるほど。

そしてその後、先生はお金とのつきあい方をとてもわかりやすく生徒さんたちに説明していきました。
生徒さんたちも、お金のことをこんな風に整理して考えたりしたことはなかったのですね。
理解が深まっていく中で、その表情はだんだんとリラックスし、最初の固い感じから、自分の頭を使ってよく考えてみようといった姿勢に変化していきました。

いい会社を投資という形で応援すると、自分のお金が社会の中で上手に働いて増えてくれる、そういったことは生徒さんたちにとって初めて知ったことかもしれませんね。

この日授業を担当された塙枝里子先生は、「知る」と「知らない」では大きく違ってしまうことがある、「知」は最大の力になることを生徒さんたちに伝えました。
社会で元気に幸せに生きていける人をひとりでも多く育てたい、という強い想いが先生にはあります。


わたしは普段コモンズ投信で寄付のしくみの担当ををしているので、「寄付する」の部分を担当しました。
世の中にはいろいろな社会課題に取り組んでいる人たちがいる、自分たちに代わってその社会課題に取り組んでいる人たちの活動に自分たちの願いを託してお金が使える、それが寄付なんですよと伝えると、生徒さんたちの感情に新たなものが目覚めました。
「自分」という枠から自分たちの住む「社会」という枠に、意識が広がったようでした。



授業の最後にもう1度、1万円のお金の使い方を改めて記入する時間がありました。
そして発表。
誰かの役にたてることが早く実感できる「寄付する」の金額は増えていました。
「投資する」の方は、まだまだ「怖い」と思ってしまうようです。
でもこどもたちひとりひとりが、どうしてそうふりわけたかの理由を自分なりの言葉で表現できていたことにこどもたちの可能性を感じました。
引き続き、勉強していけたらいいですね。

ぜひご家庭でも「お金の使い方」、チャレンジしてみてくださいね。

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最後に・・・
今回お声をかけてくださった同校の塙先生からメッセージをいただきましたのでご紹介させていただきます!

『この度は、公開授業をお手伝いいただき、ありがとうございました。
念願叶って一緒に授業が出来て光栄でした。

将来、「投資」や「寄付」をするかどうかは、最終的には明るい未来を
描けるどうかに帰結すると感じた次第です。

大人の責任は大きいですね。

今後も教室で、地域で明るい未来を描ける力を育んでいきたいと思います!』

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先生、こちらこそ貴重な機会をありがとうございました!
教育現場からのチャレンジ素晴らしいですね!

先生方の新たな挑戦に期待しています!