<9周年イベントプレゼン抄訳> マネーフォワード 「お金のわかりにくいところを分かりやすくする」
株式会社マネーフォワード取締役執行役員兼Fintech研究所長 瀧俊雄さま
「お金のわかりにくいところを分かりやすくする」
マネーフォワードは、資産管理を見える化する会社です。
お金の体重計と思っていただいても良いでしょう。
管理をしないとダイエット出来ないのと同じで、家計も、きちんと帳簿を付けると良くなります。
未来のお金を考える時、フィンテックの概念はとても大事です。
たとえばスマートフォンが人々の人生を大きく変えています。
実は私は今日、夫婦で初めて中野に来ました。せっかくだから、何か美味しいものを食べようと思ったのですが、残念ながら私には中野の美味しいお店に関する情報がありません。
昔なら、中野に詳しい人に聞いて教えてもらいました。
今は食べログを使えば、そのお店の評判まで分かります。
冷蔵庫の買い方も変わりました。
昔は、ビッグカメラのような家電量販店で店員さんの話を聞き、ある程度、自分で納得したうえで買っていました。
今は少し違います。家電量販店で説明を受け、カカクコムで最も安い値段のお店を探してから、そこで買うという、少しえげつない買い方が出来るようになりました。
もちろん、納得感はこちらの方が高いと思います。
しかし、金融商品は納得して買うのが難しい分野です。
自分が加入している保険は、自分にとって本当に正しい入り方なのか、納得の仕方が分からない状態で加入している方も多いと思います。
マネーフォワードは、フィンテックによってそれを解決するために活動しています。
ウーバーイーツというサービスを使ったことがありますか。
さまざまなレストランの食べ物を宅配してもらえるシステムなのですが、注文はスマートフォンで簡単にでき、支払いはスマートフォンに登録されているクレジットカードで済ませられます。
人間って便利さを享受したくなる生き物なのですね。
アマゾンのサービス無くして、生きていけないと思っている人、結構いらっしゃるでしょう。
つい10年くらい前は、アマゾンのサービスもここまで充実していませんでしたし、注文した商品が届くまでの時間も、もっとかかっていたと記憶しています。
それでも皆、便利なサービスだと思っていました。
それが今では、扱う商品が大幅に増え、配達されるまでの時間が大幅に短縮されたにも関わらず、もっと便利にならないかなと思っている私たちがいるわけです。
このように、スマートフォンの登場によって、私たちの生活は大きく変わりました。
それを、お金の分かりにくいところを分かりやすくするために応用できないかというのが、マネーフォワードの試みです。
そもそも、隣の人とお金の話をした経験はあるでしょうか。
それ以降はタブーです。
そのうえ、経済や金融の話になると、訳の分からない専門用語が次々に出てきます。
「確定拠出年金」なんて、呪文の言葉です。
しかも、運用に関して勉強したからといって、高い運用成績が上げられる保証もありません。ますます、お金の世界がミステリーになっていくわけです。
グーグルでも何でも良いのですが、たとえば「17歳 お金」と入れて検索すると、「17歳の高校生です。親バレせずにお金が欲しいのですが、家のものをメルカリで売っていいですか」という質問が出てきます。
家のものを勝手にメルカリで売るな、という感じですが、年齢を20歳にすると税金の話がメインになり、50歳は「下流老人」という脅し文句が並びます。
そして80歳になると、もう何もかも割り切るのか、「借りたい」という話が増えます。
このように、お金の悩みというか、人間が生きていくうえでお金の話は切っても切れない関係にあることを、改めて認識するわけですが、その時、もっと自動的に貯蓄できる時代になるべきではないのかと思うわけです。
そういう観点で、マネーフォワードはサービスを展開してまいります。
*瀧さまのスピーチ動画はコモンズTVでもご覧いただけます。
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