株式相場は難しい局面ですが

コモンズ投信 伊井です。

今年の株式相場は、近年になく難しい相場環境が続いています。
世界経済は米国中心に好調を維持していますが、IMF(国際通貨基金)も7月の世界経済見通しにおいて、2018年と2019年の世界経済の成長率3.9%を維持しつつ、貿易摩擦の長期化がもたらす経済成長のバラツキとリスクの高まりを示唆しています。

さらに今週は、トルコリラの急落から新興国リスクが懸念されました。9月には自民党総裁選挙、11月には米国中間選挙と株式相場に影響を与えそうな政治的なイベントも続きます。

今年前半の国内株式市場と当社の2つのファンドの騰落率を確認しますと、年初から6月末まででTOPIX配当込(東証一部株価指数)はマイナス3.7%、日経平均株価マイナス2.0%、東証マザーズ指数マイナス11.5%、コモンズ30ファンドはマイナス1.0%、ザ・2020ビジョンはプラス2.4%となっています(年初から6月まで積み立てをした場合の同期間の損益では、両ファンドともにプラス2.5%程度)。

今年前半の当社の2つのファンドは、なんとか頑張った結果が出ていると思いますが、7月から8月はやや苦戦しています。
コモンズ30ファンドは、世界で活躍する企業が多数組み込まれていますので世界的な貿易摩擦が影響していますし、ザ・2020ビジョンは小型株の需給が崩れている影響がでています。
しかし、4-6月決算がほぼ出揃って内容を確認しても両ファンドの投資先企業の業績は概ね好調であり、先行きに対しても強気な企業が多いです。

これまでの株価の水準に比べても、安くなってきている銘柄も増えていますので、「実りの秋」を目指して現在はしっかりと買い増しを行っています。
銘柄によっては、かなり安く仕込めていると思っています。

また、8月24日にはコモンズ30ファンドの投資先企業である堀場製作所のびわこ工場にお客さまと伺い、統合レポートワークショップ&びわこ工場E-HARBOR見学を行います。同社の長期的な価値創造の仕組みをしっかり学ばせていただく予定です。

両ファンドともにこうした難しい局面こそ、丁寧で地道な企業分析によって乗り越えて参ります。

引き続き、ご期待ください。

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