投資信託は渋沢栄一の「合本主義」の現代版


おはようございます。渋澤健です。先週、新一万円札の刷新で渋沢栄一の肖像が使われることが発表されました。渋沢栄一がクロースアップされる週となりましたが、日本経済新聞コメンテータの梶原誠さんは良いところに目を付けたと思います。

2019/4/13 2:00日本経済新聞 電子版

実は、資本主義の父といわれる渋沢栄一は「資本主義」という言葉を使った形跡がありません。「合本主義」という言葉を使っていました。会社を支配する大株主より少数株主のの方が会社が創造する価値を多数へ分配できて、結果として、国が富むと考えたからです。

渋沢栄一とガチンコの関係だったといわれる三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎は才能ある経営者が資本も掌握して会社を舵取るべきと考えたようです。理がある考えで、現在の世の中でも同じような経営者・投資家の存在があります。

一方、栄一はあくまでも合本主義によって会社の利益が多数へ還元され、国が富むことを目指していました。一人ひとりが富むことによって、国が富む。民間力の向上がなくして、国力が高まることがないという考えです。渋沢栄一は、強烈な「未来を信じる力」の持ち主でした。

渋沢栄一が日本初の銀行である第一国立銀行を創立した際の株主募集布告で指摘しています。「銀行は大きな河のようなものだ。銀行に集まってこない金は、溝に溜まっている水やポタポタ垂れている滴と変わりない。折角人を利し国を富ませる能力があっても、その効果はあらわれない。」 
            
これは銀行に集まってくる「お金」だけではなく、少数株主という「滴」にも同じことが言えます。一滴一滴の滴が、共感によって寄り集まり、共助によって互いを補い、「今日よりもよい明日」を共創することが渋沢栄一が提唱した合本主義であると、玄孫(孫の孫)である私は解釈しています。

投資信託とは、小口であっても複数の会社の少数株主になれる金融商品です。

ただ、「機能」としてだけの投資信託ではなく、
「今日よりもよい明日」を共創するという「意味」も必要になると思っています。

投資信託を通じて、様々な出会い、気づき、自己実現、成長、つながり、そして、感謝。
このような「意味」がある投資信託、すなわち、合本主義の現代版をコモンズ投信は目指しています。

ぜひ、ご一緒にコモンズのお仲間にお入りください!