コモンズ投信「美と資本主義」セミナーツアー
2015年8月10日月曜日
こんにちは。しぶさわです。この週末は、コモンズ投信とHappy Day Project 委員会の共催の「美と資本主義」セミナーツアーで『大地の芸術祭』越後妻有 アートトリエンナール2015を訪れました。
一日目の夕方に設けたセミナーでは、越後妻有 アートトリエンナールの総合プロデューサーの北川フラムさんと慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科委員長で「人間の幸福」の研究をライフワークとされている前野隆司さんのお話しを賜りました。
私の考えでは、 「美」とは人間の価値観の真髄にあると思っています。
ただ、同じものを見ても「美しい」と思う人もいれば、全く関心を示さない人もいる。世の中の価値観も同じです。
ただ、それで良いのです。多様性に満ちた世の中は、持続性がある、力強い世の中です。
一方、資本主義の要である投資。その本質は、安く買って高く売ることではないと思います。
投資の本質とは、自分が思っている「価値」と比べて「価格」が安ければ買い、自分が思っている「価値」と比べて「価格」が高ければ売り。
つまり、投資には自分の「価値判断」が不可欠です。
ただ、「価格」が「価値」だと思っている向きが少なくありません。そうすると、「価格」が高くなれば「価値」があるものなのでほしくなるので買ってしまい、「価格」が安くなれば「価値」がないものなのでいらなくなって売ってしまう。
これでは、投資で成功する訳がないですね。
自分が大切にする「美」、つまり価値とは何か。そこに投資で成功する秘訣があると思っています。
「美」の感覚は、それぞれ異なるでしょうが、同じものを見て「いいね」と共感を覚えるときもあります。
とても楽しい化学反応であり、そこから新たなエネルギーを沸いてくると思います。
これこそ、コモンズ投信の設立理念としている「共感資本」そのものです。
ご参加いただいた皆さん同士も色々なご縁がつながり、とても充実した週末でした。