かしこい出口戦略
マーケティング部の横山です。長期って何年ですか?という質問、よくいただきます。
何年という決まりも目途もなく、なるべく長く、できれば一生、細く長く続けることが重要です。
先日みほさんがブログに書いてましたね。
さて、今日は引き出す時の話をしたいと思います。
おかねは貯めてふやすことが目的ではなく、もちろん使うことが目的です。
大きな買い物、子供の就学など、まとまったお金が必要になったら
「こうして必要なときのために、コツコツためてふやしておいてよかった!」と
余裕の笑顔で引き出して活用することこそが本来の目的です。
先日セミナーに来たお客さまが
「お金が必要なときにちょうど相場が悪くて…」
「下がってるときに引き出すことになって悔しかった」
そんなことをおっしゃってました。
それはバッドタイミングでしたねぇ。(-_-)。…というオチではなくて、
長期投資家の皆さんに是非覚えておいていただきたいこと。
『売りも分散しましょう』
急に必要になるときは無理ですが、多くの場合は必要な時期も金額もだいたいわかっていると思います。なので売りもその時に向けて定期的に何回かに分けて引き出していったらいいのです。
これだけで時間分散の効果が得られて基準価額の変動による影響がマイルドになります。
私たち金融機関から発信されるメッセージは「買い」について語られることが多く、
お客さまにとってもしかすると買いより大事な「売り」の話があまりありませんでした。
かくいう私自身、『売りも分散』の話を聞いて、はっとしました。
ということで、コツコツ長期つみたて投資が身についた皆さんですから、
換金は「威勢よく!一気に!」ということなく
計画的に時間を味方につけて引き出していって気持ちよく活用していただきたいと思います!
ちなみに…
もっと高度に出口戦略を追い求める方は定率で引き出していくという方法もあります。
資産を引き出していくときには高い時になるべく多く換金、低い時になるべく少なく換金したいですよね。資産に対して一定の割合を換金していくと、高い時に多く低い時に少なく換金でき、結果としてなるべく高い金額で換金できる方向に自動的に調整できるわけです。
そんな話もまたどこかですることに致しましょう~