「お金は水である」~立教池袋・数理研究部さんとの時間 その②~

こんにちは。
マーケティング部の馬越です。

夏に渋澤が講演をさせていただいた立教池袋・数理研究部

その中から今年度の日経ストックリーグに出場する1グループが、10月に入ってコモンズのオフィスを訪れました。

彼らがテーマにしたのが、「渋沢栄一×バフェット×数理研」だからです。


「渋沢栄一氏の人物像に対する健さんの考えをきかせて下さい。」

「渋沢栄一氏とウォーレン・バフェット氏は、事業家と投資家という全く別の立場の人ですが、その中で経済や企業に対する意見や見方の共通点は何ですか。」

「CSRの本当の意味を教えて下さい。
渋沢栄一氏の著書「論語と算盤」の中で、企業の社会貢献、倫理をかなり訴えておられます。
というのも、現状でのCSRは企業の宣伝や信用を得るために企業が社会貢献を利用しているのではないかと考えています。
企業が渋沢栄一氏の考えに近づいているとお考えになりますか。」

「企業情報やIR情報だけではつかめない本当の経済の正しい情報を分かるようになるためには、日頃私たちがどのような情報収集をする必要がありますか。」


初めて来る会社の中に通されて、大変緊張した様子の高校1年生チームのみなさんでしたが、それでも、ひとつひとつ言葉を探して、自分たちが疑問に思ったことを率直に、会長渋澤に質問をしていってくれました。


そして、彼らは後日、この日のミーティングで衝撃を受けたこと、目からうろこがとれたこと、認識が正しくなったと思うことをまとめ、それを、数理研究部の顧問 内田芳宏先生が先日わたしたちに届けてくださいました。

1番目
「お金は水である」というたとえ。
ないと人は生きていけない。
少し多く飲むともたれることもある、洪水になったら水をコントロールできないといけない。
借金(国の)の返済だけでなく、きちんと使うことが後世に残すことであるという視点は、大切だと感動しました。

2番目
少子化は日本の問題であり、世界を見ると若い世代が多く、広い視野で物事を考えることが大切である。
高齢化、少子化というと暗いイメージ、大人が若者に押し付けているイメージがあるが、きちんと自分の意見を持ち、世界に発信しながら、生きていく力を身につける必要がある。
少子化を解決するには、若い世代の収入の増加が不可欠であり、雇用の問題だけでなく、社会全体で考える必要があるのではないか。
その視点に立つと、年金、国の借金も若い人たちに押し付けないですむような、新しい発想で物事をみる必要がある。

3番目
人の話を聞き、自分の意見や意思を持つ。
そのためには世界を知る必要がある。英語ができることがグローバルではないが、異文化を理解しながら、共存することを考えることが必要である。
留学してみようかな。

4番目
企業のCSRは企業の広告塔ではない。
イメージとして、「○○をしています」と聞くと、○○を利用していると思っていた。
真のCSRを目指している、実施している企業は大切で、さらにそのような企業をきちんと調べたいと思った。


今回のストックリーグのテーマに絞った範囲に留まらず、視野を広げて話をきいてくださった生徒さんたち。

彼等の日経ストックリーグのレポートのまとめはこれからが山場です。

健闘を心からお祈りしております!