コツコツつみたてコラム♪「いつまで続けたらよいの?」


今回は、「(つみたて投資は)いつまで続けたらよいの?」答えたいと思います。

実はこのテーマ、1年半ほど前にもこのブログで書いたことがあります。
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どれくらい続けたらいいの?に答えます。
https://park.commons30.jp/2016/08/blog-post_25.html
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身も蓋も無い回答になりますが、このときは「ずっと」がその答えでした。

ただ、改めて読み返してみても、やっぱり「身も蓋も無い」ので今回は別の観点から考えてみたいと思います。

でも、
資産形成とは「貯めながら殖やす」ことである、とご説明してきました。
「貯める」とは、それこそ日本人の得意技。
財形貯蓄に代表されるような、毎月一定額をコツコツ「貯めて」いくものです。

例えば金利(利息)が0円でも、毎月3万円、5年間「貯める」と、総額は180万円になります(3万円×12ヶ月×5年間=180万円)。

資産形成においては、そのお金をただ「貯める」のではなく、お金にも働いてもらって(すなわち、投資によってお金を"活かす”)ことにより、お金にも成長してもらいます。

その成長度合いは、各々、どれくらい成長して欲しいか、その目的とする成長に応じてどのような金融商品を選ぶか、によって変わってきます。

例えば、世界の経済成長程度にお金も成長してもらいたいと考えると、年率で3%程度が見込まれます(日本株・日本国債・外国株・外国債券に25%ずつ投資した場合/あくまで過去の実績によるものです)。
先ほどの例に当てはめると、毎月3万円、5年間つみたてながら運用した結果は191万円になります。

また、より高い成長を期待して、日本株式のみで運用すると、年率7%程度のリターンが期待できます。この場合、毎月3万円を5年間積み立てながら運用すると207万円となります。

毎月3万円ずつ、つみたてしながらそれぞれの利率で運用した場合のシュミレーションデータ
(あくまでシュミレーションです)


考え方としては、
1.ゴールを設定(すなわち、いつまでに、いくらという目標)し、そのために必要なつみたて金額、必要な利率、運用する(続ける)年数を考える
2.お金にも働いてもらう、という観点から目標を設定せず、とにかく続けられるだけ続ける

大別すると、今日のお題の答としてはこの2つに分けられるのではないかと思います。
ちなみに、私は以前のブログでも宣言しているように、2.のタイプです。

なお、1.のケースであっても、目標に到達したら即座につみたてや運用をやめてしまうのではなく、「積立しながら、運用しながら使って(引き出して)いく」ことも出来ます。

人生100年時代とも言われ、長寿化をリスクとするのではなく、楽しみとしていくためにもこのような考え方が必要になってきていると思います。

また、こうした考えを実践する後押しとして、iDeCo(個人型確定拠出年金)制度つみたてNISAなど、相次いで税優遇制度がスタートしています。

そして。
上記のように、毎年一定率ずつ値上がりするようなケースというのは実際はありません。
10年間運用してならしてみたら、年率3%だった、年率7%だった、というのが現実です。
すると、考え方として提示した1.のケースであっても、"いつまでにいくら"、というのが想定通りにはいかないことも踏まえながら、時間的余裕を持つことも必要になってきます。つまり、下がっていて思ったような運用成果になっていない場合も想定して、その場合にはもう少し時間をかけてお金を育てていく、という意味です。

このブログでも再三お伝えしていますが、つみたて投資は下がっているときこそたくさん口数が買える投資です。

ですから想定どおりにいかない時こそ、少しガンマンをして”続ける”事が大事になってくるのす。

結局は、お金を育て続けるという観点から、なるべくつみたて投資は続ける、ということが今日の答えではないでしょうか。

皆さんは、どのように考えますか?

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