教育と投資:こつこつと積み上げるもの

おはようございます。渋澤健です。この週末は全国的に気温が下がりましたね。季節の節目に、お身体をどうぞご自愛ください。 金曜日にお伝えしたとおり、コモンズ投信では10月28日は「ジュ・ニ・ア」の日であり、この週末の土日は教育をテーマとしたイベントにスピーカーとして参加しました。


まず、土曜日は「日経ストック・リーグ」の交流会に基調講演&パネリストとしてお招きいただきました。2000年から続いているストック・リーグは、日本全国から中高大学生のチームが自らテーマ設定した株式ポートフォリオで競うコンテストです。私は以前、数年間、審査委員を務めていたときからのご縁です。株価がなんぼ上がってパフォーマンスでランク付けすることが目的ではなく、彼らたちのテーマ設定の独自性、思考プロセス、学び、表現力などが決め手になります。

全国から1700件ほどの応募があるようですが、やはり上位に入るチームの背後には好奇心と行動力が豊富な改革派の指導教論の支えがあります。これら教論の功績には「NOMURA Award」が表彰されますが、今まで先生たち同士の交流会がなかったということで、今回、このような企画が設けられました。素晴らしいと思います。

子供たちには「余計なことを」をどんどん提供すべきというお考えに、親として「これで良いんだ」と心強かったですが、当日の私の「お持ち帰り」の気づきとは、若者たちを指導するプロであっても、ご自身の子供になると、「なかなか言うことを聞いてくれない」など手こずっていることでした。w


また、日曜日にはコモンズ投信のこどもトラスト・セミナーの特別篇「生きるチカラを育む教育」を開催しました。スペシャル・ゲストは船橋力さん。創業された教育・人材育成ベンチャーを売却後、文部科学省で「トビタテ!留学」の仕掛け人とご活躍されている精鋭です。 留学支援の選考には、偏差値は一切見ないようですが、「独自性」「パッション」「好奇心」は重視されるようです。

これは、「投資」にも必要な要素ですね。

コモンズ投信が推奨するこつこつと積み立てる長期投資と教育は、ある意味で、同じようなものです。教育には費用が掛かります。子供たちに教育費を使うことを惜しまない親御さん。子供の未来のために、これは当たり前のことです。教育とは短期的に成果が出るわけではなく、こつこつと積み上げて行くものです。また、そもそも「成功」するか不確実性が高い投資です。でも、これに「リスク」があると考える親は少ないでしょう。

一方、投資という言葉を聞くと「リスク」とすぐ連想する傾向がありますが、これもこつこつと積み上げていくことであり、その過程で色々な気づきや学びがあります。もちろん「成功」は不確実です。だから、「リスク」があることは確かですが、教育に惜しまないのであれば、このような投資のためにお金を使うことを惜しむ必要はないと思いますが、いかがでしょう。


学生からシニア層と世代に問わず、これから30年を担う若者への教育について色々と語り合うことができた有意義な時間となりましたが、空間もすてきでした。ウィズダムアカデミーという民間学童が運営されるRainbow Treeという複合子育て支援施設をオープン直前で使わせていただきました♪ どうもありがとうございました!