第11回コモンズSEEDCap最終候補者 平岩国泰さん(放課後NPOアフタースクール)その①

放課後NPOアフタースクールの平岩 国泰(ひらいわ くにやす)さんがコモンズ社会起業家フォーラムの舞台に立ったのは、9年前のこと。3回社会起業家フォーラム、まだ参加者の数は100名ほど、国際文化会館で開催されていた時のことです。


最初のお子さんに恵まれた頃、平岩さんの関心は子ども達の放課後の過ごし方に寄せられました。
ちょうどその頃、子どもが襲われる悲しい事件に巻き込まれるといったニュースが報道されていたからです。
事件の多くのは午後3時から6時の間に起きていました。
学校が終わった後の放課後の時間、大人の目が届かない時間帯が狙われているのです。
またゲームの普及、中学受験、共働き世帯の増加、などで、放課後の過ごし方に大きな変化がみられていました。
外で遊びたくとも友達がいない。そっと傍で見ていてくれる大人の目がない。

自分が子どもたちにできることはなんだろう。

そこでスタートさせたのが、子どもたちの放課後づくり。
ただ場所を確保するだけでなく、社会で様々に知恵を持って生きる「市民先生」を発掘してきては、子どもたちと繋ぎました。
こうして始まったアフタースクール。

平岩さんは最初からこの空間を学校内に作りたかったそうです。
しかし、最初の2年間は、「得体の知れない存在」に思われ、受け入れてくれる学校はありませんでした。そこで2年間公民館でアフタースクールをやり続け、地域の信頼を得ました。
3年目にその信頼をベースにようやく門を開いてくれた学校があり、そこから現在では全国20校の学校にアフタースクールを開校しています。

活動を軌道に乗せることができた平岩さんは実感しています。
子ども達に対して何かやりたいと思っている市民の方々は実はこんなにもたくさんいることを!
今までは、そうした大人の人たちと、大人の助けを必要としている子どもたちを繋ぐ存在が欠けていただけだったのだと。

「自分たちがその役目を担おう」



アフタースクール、どんなところか是非こちらの動画をご覧ください。

いつもお会いするとにこにこと静かに微笑んでくださっているのが印象的な平岩さんですが、熱いパッションを持って、この活動を牽引されてきました。

またアフタースクールに限らず、子どもたちのためのより良い明日をつくっていきたいという願いは強く、そうしたことからもわたしたちコモンズ社会起業家フォーラムのコミニュティーをとても大切に思ってきてくださいました。

登壇者OBOG会の集まりでの話がきっかけで実現した「ソーシャルアクション白熱教室」。
実は第一声をあげてくださったのは平岩さんでした。
リーダーとしてプロジェクト実現に尽力くださり、平岩さんに続いて様々な社会課題に取り組む多くの社会起業家や企業人がこのイベントに参加してくれました。


子どもたちのための活動をひとつひとつ積み上げるように成長させてきた平岩さんに敬意を示すべく第11回コモンズSEEDCap最終候補者に選ばせていただいた今年3月はじめ。
一方、そのことをお伝えするのと時を同じくして、コロナ拡散防止のための休校が政府により発表されました。



「学校が一斉休校になる、アフタースクールを朝から開校しよう」

平岩さんたち放課後NPOアフタースクールは、経験をしたことのない挑戦に自ら挑んでいくことになります。


→第11回コモンズSEEDCap選定についてはこちらをご覧ください。