コモンズ君のつみたてデビュー物語<その後> ~コロナショックを乗り越える・上~
2020年4月19日日曜日
コモンズ君のつみたてデビュー物語<その後>
~コロナショックを乗り越える・上~
コモンズ君
サラリーマン、30代。2児の父。犬一匹。
資産づくり初心者。2017年からつみたてを始めた。
ミホ福本
コモンズ投信マーケティング部。妙齢。
ミホ福本:こんにちは!今日はオンラインでご相談ですね笑
コモンズ君:はい、このコロナ騒動でこの先どうなるやらと心配になって相談したくて。
昨年末くらいまではすごく順調に資産も増えているなーと思っていたところに今回の騒動で正直とっても不安になってしまって。
ミホ福本:そうですよね。コモンズ君は、お子さんの教育費を作りたいと、まずは月1万円(コモンズ30ファンド5,000円とザ・2020ビジョン5,000円)を2017年4月から積立を始めたんでしたね。
コモンズ君:はい、ちょうど3年が経ちました。前回ご相談したとき(2019年7月「2000万円、どうやって貯める?」)はかなり慣れてきたころで、値動きも気にしなくなっていました。ただ、その時はコモンズ30ファンドが▲6%くらい、ザ・2020ビジョンが▲3%くらいで、そこに2000万円問題がでて、ちょっと不安になりかけていたんです。
でもまた秋~冬にかけてプラスになってきていたので喜んでいました。
その矢先が今(コモンズ30ファンドが約▲10%、ザ・2020ビジョンが約▲4%)です。
ミホ福本:3年継続してマイナスというのは想定外だった、ということですね。
コモンズ君:もともとそんなに短期では考えていないし、3年でプラスにならないこともあるっていうのはわかっていましたが、いざそれを目の当たりにすると残念な気持ちになっちゃって。あと、今は何よりこの先ずっと低迷が続くんじゃないか、なんて気持ちが強くて、一度積み立てを休止したほうが良いのでは?、なんて思ってしまっています。
ミホ福本:わかります。日本株は20年1月の高値から20年3月の安値までの下げ幅は最大で30%を超えましたので、短期的な下げとしては、リーマンショック以来の大きさになりました。また今回の下げの理由が、”見えない敵”ともいえるウィルスで、いつ収束するのかが予想もつかないということも、不安を増幅する要因ですよね。
コモンズ君:そうなんです。積み立てであれば安くなった時ほど効果があるのというのは幾度となく教えてもらったので理屈としては理解していますが、(積み立てブログ~見落としがちな「量」の考え方~)ずっと安いままだったらどうなるんだろう、という不安になって。
ミホ福本:積み立てや投資を始めてまだ経験が数年の方は、大きく下がるともう戻らないんじゃないか、という心理になることはよくあることです。
それは当然の心理なので、無理もないのですが、そういった心理を一旦受け入れたうえで、目線をその少し先に置いていく、ということがとても大事になります。
そして、その"少し先の未来を信じる"ことだと思うのです。
コモンズ君:”未来を信じる”ですか。
ミホ福本:そうです。例えば先ほども例に挙げたリーマンショック。当時は100年に1度の危機とまで言われましたが、結果的に世界経済はその後復活を遂げました。また、その後日本で起きた東日本大震災や、さらにギリシャ危機、チャイナショック等、マーケットは幾度となく「危機」というものに襲われています。
それでも、結果として人類はそうした危機を乗り越え、再び経済は成長し続け、株価も回復してきました。
それがなぜ可能かというと、衣食住といった人々の営みは止まることがない。そしてそうした危機を必ず克服してきた。こうした事実を踏まえ、未来を信じることができるか、ということだと思います。
コモンズ君:なるほど。目の前の不安に捕らわれてしまうと視野が狭くなってしまいますが、過去を振り返ってみれば確かにいろんな危機や天災はあって、でもそれを乗り越えてきましたね。
ミホ福本:そうなんです。「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」という格言がありますが、苦難や困難が人類の進歩に役立ってきたのも事実です。そこに生きる一人一人が必死に乗り越えてきたんですね。
そして、「投資」とは実態のないものではなく、人々の営みの上に成り立つ事業の集合体=企業価値への投資なわけですから、社会に必要とされ価値を高め続ける企業ほど、こうした危機からの立ち直りは早いとも言えるんですよね。
コモンズ君:コモンズ30ファンドは「強い企業への投資」「持続的な進化」、ザ・2020ビジョンは「変化」がキーワードでしたね。
ミホ福本:そうです!
今回のコロナ禍のような危機の状況下こそ企業の真の実力が見えてくる、と運用責任者の伊井は述べています(不安心理と株式市場)。
そしてさっそく、投資先企業から素晴らしいニュースが飛び込んできています。
コモンズ30ファンド投資先の旭化成さんは、「米国の医療機器子会社を通じて人工呼吸器を増産すると発表した。早期に月産量を現状比25倍の1万台に増やす。」とのこと。
そして、同じくシスメックスさんは「国内初、新型コロナウイルス検査キット(RT-PCR法)の薬事承認を取得 ~体外診断用医薬品として医療機関への早期導入を目指す~」。
ザ・2020ビジョン投資先の島津製作所さんからは1時間で新型コロナの検査ができるキットを発売すると発表しました。
コモンズ君:そういうニュースを聞くとなんだかうれしくなりますね。なんとなく株価だけ見て不安になっていましたけど、たしかにいろんな企業が今の状況に立ち向かっているわけで、そういう企業に自分のお金も投じられているとしたら、やめちゃいけないな、って気にもなります。
ミホ福本:そう思っていただけたら嬉しいです。
では続いて、つみたてを続ける効果、についてお話していきまね。
コモンズ君のつみたてデビュー物語<その後>
~コロナショックを乗り越える・下~に続く
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※本文中のファンドの投資パフォーマンスは、過去一定期間における実績を示したものであり、将来の運用成果を予想、あるいは保証するものではありません。