2020年、その先へ ~あの頃の未来に僕らはたっているのだろうか~

2020年、その先へ
~あの頃の未来に僕らはたっているのだろうか~

■プロローグ

ザ・2020ビジョンが産声を上げた2013年は、2020年の東京オリンピックの開催が決定した年でした。
一方、日本はデフレから脱却できず、円高や少子高齢化の進展による様々な課題にも直面していました。当時の日経平均は、16000円台、ドル円は100円前後です。
オリンピック開催が決まったとは言え、永年くすぶり続けるマーケットに希望を見出したとはいえなかった2015年2月、糸島の著書「株・投信で2020年までに資産を倍にする法」が上梓されました。
その中で”2020年が「新生日本」の起点となり、様々な変化によって日本は再び飛躍する、また、その牽引役として日本企業が稼ぐ力を取り戻し、株価も大きく上昇する、と予言しました。

―あれから4年

世界景気は拡大局面にあり、日本では、コーポレートガバナンス・コード(※)の制定、スチュワードシップ・コード(※)の整備などにより、日本企業の「稼ぐ力」は高まりつつあります。また、この間、2度の衆議院選挙に勝利した安倍政権は戦後最長記録の更新も視野に入っており、日銀と二人三脚で進めてきたデフレ脱却のための超金融緩和政策の効果もあり、2017/12/11現在の日経平均は22,938円まで上昇、ドル円相場も113円前後にあります。
また、2013年12月に運用を開始したザ・2020ビジョンも15526円と、ファンドスタートから約4年で5割上昇したことになります。
当ファンドは、常に5-10年先を見据えた運用を行うファンドです。すでに2年後に迫った2020年のその先を見据える時期に入っています。

これまでとこれからを、糸島に語ってもらいました。

(※)コーポレートガバナンス・コード・・・企業が自らの経営のチェック体制を明確にした規範。企業の持続的成長、及び中長期的企業価値の向上が目的。上場企業は当コードの実施、実施しない場合はその理由の明記が求められる。
スチュワードシップ・コード・・・機関投資家(お客様の資金を代わって運用する企業)に定められた行動規範。機関投資家は、お客様の利益のために、投資先企業に対して持続的かつ中長期的な成長を積極的に要求すべきだという考え方。投資先企業の成長が不十分な場合は、経営者の交代を要求する。

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