手づくり感。。老舗蔵元とコモンズ

おはようございます&Merry Christmas! 渋澤健です。

土曜日に東京の浜松町からバスに乗り、千葉県の発酵の里こうざきに向かいました。
バス停の目の前に広がる利根川の向こう側は茨城県です。天気は、ちょっと肌寒かったですが、晴天に恵まれました!

そこから車で5分。寺田本家に到着しました。創業340年の老舗で、無農薬コメ、無添加、生もと造りにこだわっている日本酒の蔵元です。


生もと造りとは、自然界と生活してきた日本人の素晴らしい職人の技です。空気中から入ってくる雑菌や野生酵母を駆除するために、別に作っておいた乳酸で駆除するのではなく、もともと蔵の中などに生息している天然の乳酸菌が降りてきて、それを活用する手法です。

平たく言えば、良い菌が、悪い菌をやっつけてくれるのを人間が見守っている感じです。それも、手にも良い菌がついているらしく、寺田本家では蒸米造りや麹造りを素手で作業するようです。(寺田本家のサイトの「お酒造り」をクリックすると工程が写真付きで紹介されています。)

この手づくり感のおかげだと思います。お土産に持ち帰ったお勧めの「五人娘」を空けてみましたが、まろやかで、本当に美味しい!感激しました。


手づくり感を、ある意味で意識していたコモンズ投信が学べることが多々あるなと心強く感じました。

300年以上の歴史を持つ蔵元が(途中で大量生産へ舵を切って事業が困難に陥いたことで)たどり着いたところが「手づくり」であれば、持続的な価値創造を重視して「世代を超えられる」長期投資を目指している投信会社が「手づくり」を意識することは、筋が通っているのではないでしょうか。

「手づくり」では、大量生産は不可能です。でも、「手づくり」は、まろやかな味を出して感動やわくわくする楽しみを呼ぶこともできる。(実は、年によって同じ種類の酒の味が微妙に変わるようです。)

また、清潔・潔癖でガチガチになるのではなく、大らかに、自然体に「菌」を酒造工程に活用するとは、とても興味深いです。

これは、こじ付けではないですよw。
コモンズ投信の設立理念の再確認、言語化のためのグループ・アウティングに、ファシリテーターの方がアレンジしていたおかげで体験できた時間と空間だからこそ、色々な思いが交錯しました。

日中は、こんな蔵の中で、色んなディスカッションをしました。
何が、この蔵から降りてきたか。。。お楽しみに!