こつこつと継続は力なり

おはようございます。渋澤健です。土曜日に、家計の見直し相談センター藤川太さんの主宰のセミナーに草食投資隊が招かれました。

きれいに晴れた行楽日和の朝に100名を超える大勢の方々がご参加いただき、本当にありがとうございました。Q&A時間も質が良い質問が多く、とても良い時間を過ごすことができました。

最近、思うのですが、市場環境は芳しくないところ、毎回セミナーには初めて草食投資隊の話を聞きに来たという方々が結構多いのです。

確実に、長期投資にご関心を持つ方々が増えていると思います。

ただ、ちょっと気になることもあります。

相場環境が芳しくないという判断で、積立投資を減額するとか停止してしまう方々も少なからずいらっしゃるということです。人々それぞれの事情がありますのでやむを得ないことです。でも、もったいないなァ~と感じます。

積立投資の秘訣は定期的に定額を購入することです。極端な話、市場価格が半値になれば、定額で購入できる口数は倍に増えます。一方、市場価格が倍になれば、口数は半分しか買いません。

下がったときに多めに買って、上がったときには少なめに買う。とても、合理的な投資です。それも、自動的に自分の銀行口座から買い付けられるということは、市場価格に欲望や恐怖が煽られなく、平常心を保つ投資ができます。

私が積立の長期投資を始めたのは15年前の2001年で、コモンズ投信を設立する7年前でした。その一年前の2000年の春がITバブルのピークで、日経平均が13,000円まで下げていました。ちょっと安くなっていたという相場観が入っていたことは否定できません。自分の生まれたばかりの子が大人になったときに留学や世界旅行や何かにチャレンジする姿を目に浮かべて積立投資を始めました。

自分の子が成人になったとき、自分自身は還暦になっていて、それからたった10年間で定年退職しているかもしれないと思って、自分も積立投資の口座を開設しました。自分の子供の成長に伴い、自分自身の未来について意識するようになったのです。

親子の積立投資を初めてから二年後の2003年、日経平均は8000円まで下落していました。通常、投資を始めてから市場価格が半減していたら、気持ちがかなり凹むはずです。十分安くなっていたと思っていた株式市場が更に下落してしまったのですから。

でも、その時の感覚、まだはっきりと覚えています。「ラッキー、もっと安いところ仕込めるじゃないか」と気持ちが楽ちんでした。子供はまだ三歳。自分のリタイヤも数十年先。全くの焦りを感じることなかったです。

「こんなに気持ちが楽な投資って、あるんだ!」 時間を自分の味方にすれば、このような投資が可能なんだということに気づかされたのです。この個人的な発見がコモンズ投信の設立へと、いずれつながりました。


せひ、みなさんも、現在のように目先の見通しが不透明の時だからこそ、時間を自分の味方にして、積立投資をこつこつと継続いたしましょう!