「その後を知りたい!」~日経イニシアチブ大賞授賞式に参加して~

「その後を知りたい!」
コモンズ30ファンドの周年イベントや社会起業家フォーラムの最後にいただくアンケートで、度々いただくコモンズのお仲間からのお声です。
SEEDCap応援先や社会起業フォーラム登壇者のみなさんがその後どうされているのか、活動がどう成長されたのか、時にご報告があるとうれしいです、というリクエストの声です。

なので、やはりこういう時が本当にうれしい。。。
担当者としては感動が隠し切れません。
お仲間のみなさんにうれしいご報告がさせていただけるこの瞬間が。

昨日、日経ソーシャルイニシアチブ大賞 表彰式にお招きいただきました。
4回目となる同賞は、日経新聞がビジネスの観点から社会的な課題の解決を図る企業や団体を表彰するもの。そして今年も社会起業家フォーラムの登壇者やSEEDcapの過去の応援先の姿が受賞者たちの中にありました。

国内部門賞
株式会社シュアール

代表取締役社長 大木洵人さん
大木さんは、第6回社会起業家フォーラムの登壇者で、手話環境を取り巻く問題の根幹を、IT技術を駆使し「手話ビジネス」によって解決することを目指しています。
大木さんのフォーラムの時のスピーチはこちらからご覧いただけます。
ぜひご覧ください。

国際部門賞
認定NPO法人 ACE(エース)

代表 岩附由香さん
児童労働のない未来を。
世界中の子どもが児童労働から解放され教育を受けられる世の中を目指しているACE
代表を務める岩附さんがフォーラムでお話しくださったのは、第2回目フォーラムの時でした。

そして第1回目SEEDCap応援先に選ばれ、その後こどもトラストセミナーでも度々コラボをさせていただきました。
○「~チョコレートの裏側を見てみよう!~夏休みの宿題にもできる!楽しく学んで一石二鳥!」
○「チョコっと世界をのぞいてみよう」
○「このTシャツはどこから来るの?」
認定NPO法人侍学園スクオーラ・今人

理事長 長岡秀貴さん。
長岡さんは第1回目フォーラム登壇者、そして第3回コモンズSEEDCap応援先に選ばれた人物です。
長岡さんが長野県・上田市に命を懸けて仲間たちと誕生させた日本一小さな「学びや新しい自分との出会いを求める全ての人々の為の学校」、それが侍学園スクオーラ・今人。
長岡さんらは、昨年長野県・上田市での経験をもってして、新たに沖縄校をスタートさせました。
もっともっとこの国がいい国になりますように、長岡さんの熱き思いは健在です。
ぜひ、7年前の長岡さんのスピーチもご覧ください。
また多くの共感してくださる支援者を増やすべく、ダイドードリンコ株式会社とプロジェクト「DONATIONを開始し、現在自動販売機設置先企業を募集中です!


大賞 
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン

代表理事 大西健丞さん
大西さんは東日本大震災直後に第2SEEDCap応援先として選定させていただいた公益社団法人Civic Force(緊急即応チーム)の代表理事でもあります。
ピースウィンズジャパンの受賞発表の際に流された映像の最初に浮かび上がってきたのは、0(ゼロ)という数字1文字。
そして壇上に登場したのは、代表理事大西さんと、わんちゃん1匹。

2011年度に広島県が犬・猫の殺処分数で全国ワーストワンに。それを受け、139月に、県内の犬の殺処分を1000日以内にゼロにする改革を発表。過疎地での地域活性化を促す効果も図って、600頭の規模の犬舎の建設や、譲渡センターなどをつくり、16年4月以降、殺処分対象の犬を県の施設からすべてひきとり、「県内の殺処分ゼロ」活動を推進している。
そして、今回大西氏と登場したのは、最初に保護された犬、「夢之丞」。夢之丞くんは災害救助犬となって、先の熊本県地震でも活躍しました。人間の勝手な都合で殺処分寸前だった夢之丞くんは、いまでは災害救助犬として私たち人間の命を救ってくれているのです。

大西さんは何度かインタビューの間に言葉をつまらせて、その眼には光るものが。
いつもクールでシニカルで切れ味のよいスピーチを展開する大西さんのイメージとは違ったことが起きたので、会場に居合わせた大西さんを知る人々もまた、心を強く打たれました。


社会と社会の間に見落とされ、多くの私たちがその前を素通りしていってしまう社会課題にいち早く気づき、即行動にうつしていく社会起業家の方たち。

時に、いったい誰のために活動するのか?
誰のためになれているのか?
そういった気持ちの壁にぶつかることも少なくなかったと思います。
また、こうした社会課題解決をミッションとする事業を長く展開していくことは、そう容易いことではありません。
そうした彼らの活動が広く公の場で認められて、評価される時。

それはわたしたち応援する側にとっても、ご褒美のような宝物な瞬間であります。

受賞されたみなさま、心よりお祝い申し上げます!

わたしたちコモンズ投信がもつ寄付のしくみ、SEEDCapPOINT
いつだって、応援先を選定させていただく時に、わたしたちは悩みます。
今、コモンズが応援すべき人たちはいったい誰なのか、どの団体なのか、どの課題なのか。
そして、多くのお仲間の声に導かれて、毎年応援先を選定し、1年間伴走させていただくことができています
                                     
第1回応援先ACE岩附さん第3回応援先の侍学園スクオーラ・今人の長岡さん
日経イニシアチブ大賞を受賞されたピースウィンズジャパンの大西氏と会長渋澤

さ、第7回コモンズSEEDCap最終選考、今週より始まります!
ぜひ、ご注目いただき、みなさまの貴重な声をお届けください。

マーケティング部SEEDCap担当 馬越裕子