コモンズさん、基準価額ってなんですか?
こんにちは。横山です。これからコンテンツ作りもかねて、投信の「キホンのキ」をシリーズにしてしばらく書いていこうと思います。お付き合いいただけたら幸いです。
第1回目は「基準価額ってなんですか?」です。
基準価額とは投信の値段?のようなものです。
1日に1回計算され、日々変化します。
株式でいう株価に似ていますが、その中身を見ていくと実際はまったく違うものです。
株価というのは極端に言えば本来の価値に関係なく、需給で決まります。
一方、投信の基準価額は資産の価値を表しています。
具体的には、基準価額は「投信に組入れられているすべての資産の時価の合計に売買損益や利息等を加えたもの」から「信託報酬などの諸経費を差し引いたもの」 (←ここまでの値を純資産総額といいます)を総口数で割って算出したものです。
例えばコモンズ30ファンドの場合、2009年1月19日に1万円で設定&運用開始され
本日の基準価額は20,829円になっています。
通常ファンドは1口1円、1万口あたり1万円で設定され運用が開始されます。
2008年のリーマンショックの直後などに運用開始したファンドも日経平均が2万円をつけた昨年の12月も、同じ、1万円でスタートしています。
株式市場が低迷しているような状況のときにスタートすると、株式相場の自然回復分のプラスが乗っかってくるので基準価額がぐーんと大きくなったります。
基準価額は1万円で生まれたファンドが現時点でどれくらい価値があるのかをあらわしたもので、基準価額の高い、低いでは投資信託を評価できませんし、異なるファンドの基準価額の比較にも意味がありません。
基準価額が
「高すぎて買えない」
「もう高くなっちゃったから買えない」
も
「(複数比較して)安いのを買う」
も
「高いから上手い投信、安いから下手な投信」
もナンセンスです。
現時点で、そのファンドが
「将来有望、ぐんぐん成長するに違いない!」と信じられるか、そしてそのことに自分が納得する根拠があるかどうかで決めることが重要です。
追記:
投信の単位は「口(クチ)」といいます。株式でいう「何株」というのと同じです。
1口単位で取り扱われるのですが、なぜか基準価額の表記のときだけは通常「1万口単位」で表されています。