過去を変える未来
先日、「ザ・2020ビジョン」を組み入れてくださっているクローバー・アセットさんの「コドモファンド」の3周年のお祝いの席に参加させていただきました。
同時に、その席ではクローバ・アセットの代表である多根さんの著書
の出版記念のお祝いも行われ、とても華やかな席となりました。
そのご挨拶に立たれた多根さん。
いつもセミナーなどで示唆に富むお話しが聴衆をひきつけ、新しい視座を与えてくださいます。
そしてこのお祝いの席ではこんなお話がありました。
「未来が変われば、過去が変わる」
一瞬、首を傾げそうになりますが、こんな意味がありました。
ノーベル賞で有名なノーベルは、立派な科学者でありながら発明したダイナマイトが戦争で使われたことから、「死の商人」と呼ばれ、不遇のうちに人生を終えます。
しかし後世になってその偉業が称えられ、ノーベル賞が創設されるなどしたことで、今では彼を蔑む人はいません。
これはまさに、未来が過去を変えた、過去を意味のあるものにした例であると。
これがクローバ・アセットの歴史にもつながるお話だ、と話は続くのですが、私にとってこの話はとても心に響くものでした。
『「今日よりも良い明日」のために、今、私たちができること』は私たちコモンズ投信が実現したい未来を描くためにとても大事にしている考えた方です。
一日一日の積み重ねの先に、「未来」があるわけですが、この「未来」がどんな未来になるかによってそれまでに重ねた日々が輝く、ということを改めて教えてもらいました。
資産づくりも全く一緒です。
変動する価格を追うだけの投資ではなく、高い時も安い時もコツコツ続けていく積立は、未来によって、その重ねたコツコツの意味が生きてきます。
でも、そのコツコツをやめてしまうと、未来も生まれないし、過去も生きないのです。
その、コツコツの日々の中には、これって意味があるのかな、とか、本当にこれでよいのだろうかと不安に思う時も多々あるのですが、信じられるものに託し、それを継続することで、重ねた日々が理想とした未来となる。
少し理想論かもしれませんが、私はそういうことを信じていくことが大事だな、と多根さんのお話をお聞きしながら思いました。
そして、多根さんの著書、「がらくた」ではなく、「ヴィンテージ」になる生き方。
これは時間を味方にして、時間がたつほど価値あるものになるという意味ですが、これもまさに資産づくりにつながるお話です。
ヴィンテージ目指して、コモンズも、そして私も日々を積み重ねていきたいなー、と改めて思った夜でした。